企業の人材育成投資は増加しており、研修・eラーニングサービスへの需要は安定しています。「研修会社のサービスを企業に紹介して収入を作りたい」「eラーニングを企業に導入支援したい」という方に向いているのが、研修・eラーニング代理店です。
研修・eラーニング代理店は、研修プログラムやeラーニングシステムを企業に紹介・販売する事業者です。この記事では、研修・eラーニング代理店の仕組み・報酬・始め方を解説します。
研修・eラーニング代理店とは?
研修・eラーニング代理店とは、研修会社・eラーニングプロバイダーの商品を企業に販売する代理店です。
「人材育成代理店」「eラーニング販売代理店」「HR支援代理店」などとも呼ばれます。
扱うサービスの種類
- 階層別研修:新入社員・管理職・幹部向け研修プログラム
- スキル研修:営業・マーケティング・ITスキル・コミュニケーション
- コンプライアンス・ハラスメント防止研修:法定研修・義務研修
- eラーニングシステム:LMS(Learning Management System)の導入支援
- 資格取得支援:ITパスポート・TOEIC・簿記などの通信教育
- 動画研修コンテンツ:LinkedIn Learning・Udemy for Business等の法人導入代理
研修・eラーニング代理店の仕組みと報酬
研修・eラーニング代理店の報酬は、成約時の紹介料と継続手数料の組み合わせです。
成約時の紹介料
| サービスの種類 | 紹介料の目安 |
|---|---|
| 集合研修(1回)の紹介 | 受注額の10〜20%(受注額50万円なら5〜10万円) |
| eラーニングシステム(年間契約)の紹介 | 初年度契約額の10〜30% |
| 通信教育・資格対策コースの紹介 | 受講費の10〜20% |
継続手数料
年間契約・月額サブスクリプション型のサービスの場合、毎年更新時に紹介料が継続して発生するモデルもあります。
副業としての収入シミュレーション
| 月間成約件数 | 平均紹介料(10万円/件) | 月収目安 |
|---|---|---|
| 2件 | 10万円 | 20万円 |
| 4件 | 10万円 | 40万円 |
研修サービスの単価は企業規模・受講者数によって幅があります。中小企業向けの集合研修(20〜100万円/回)か、大企業向けの全社展開eラーニング(100〜1,000万円/年)かで報酬規模が大きく変わります。
研修・eラーニング代理店は儲かるのか
日本企業の教育研修費は増加傾向にあり、リスキリング(学び直し)支援・人的資本経営への関心が高まる中で、研修・eラーニング投資は拡大しています。
コロナ禍でオンライン研修・eラーニングが普及し、「集合研修ではなくオンラインで効率よく学べるサービスを探している」という企業の需要は増加しています。
研修・eラーニング代理店の始め方
STEP1:扱うカテゴリを決める
階層別研修・コンプライアンス研修・eラーニングシステム(LMS)など、自分が詳しい領域を1つ選びます。人事・教育の経験があれば、そのキャリアを活かせる領域を選ぶと提案の深さが増します。
STEP2:研修会社・eラーニング事業者のパートナーになる
代理店募集を行っている研修会社・eラーニングプロバイダーに問い合わせます。主要な研修会社(リクルートマネジメントソリューションズ・グロービスなど)はパートナー制度を持つ会社もあります。Udemy for Business・LinkedIn Learningなどのeラーニングプラットフォームも代理店プログラムを提供しています。
STEP3:最初の顧客を取る
人事担当者・経営者との接点がある人は、「研修の費用を見直したい」「eラーニングを導入したい」という相談に乗ることから始めます。知人・友人の人事担当者への提案が最初のきっかけになりやすいです。
STEP4:業種・ニーズに特化する
製造業向け技術研修・IT企業向けリスキリング支援など、特定の業種・ニーズに特化することで、同業種からの紹介が生まれやすくなります。
向いている人・向いていない人
向いている人
人事・教育・研修のバックグラウンドがある人
人事担当者・研修講師・教育関係者としての経験がある人は、企業の人材育成ニーズへの理解が深く、適切なサービスを提案できます。
企業の人事部・経営者とのネットワークがある人
研修・eラーニングサービスの意思決定者は人事部・経営者です。これらの層とのつながりがある人は、最初の案件を取りやすいです。
向いていない人
研修・教育に興味がない人
研修・eラーニング代理店の仕事は、クライアントの人材育成課題に向き合い続けることです。人材育成・教育そのものへの関心がない人は、提案の質が上がりにくい傾向があります。
よくある質問
研修代理店になるのに資格は必要ですか?
特別な資格は不要です。ただし中小企業診断士・キャリアコンサルタント・産業カウンセラーなどの資格は、人事部・経営者への提案の信頼性を高めます。
研修コンテンツを自分で作れますか?
作れます。自分で研修コンテンツを開発して企業に販売する「研修開発型代理店」になることも可能です。ただし研修コンテンツの開発には時間と専門知識が必要なため、最初は既存の研修会社のサービスを紹介する代理店から始める方が現実的です。
まとめ
研修・eラーニング代理店のポイントを整理します。
- 役割:研修会社・eラーニングプロバイダーのサービスを企業に販売する代理店
- 報酬:成約時の紹介料(受注額の10〜30%)。年間継続で更新時にも収入が入るモデルもある
- 市場:リスキリング・人的資本経営への関心が高まる中で研修・eラーニング投資は拡大中
- 始め方:カテゴリを決める→研修会社のパートナーになる→人事・経営者への提案
- 向いている人:人事・教育のバックグラウンドがある人・企業の人事とのネットワークがある人
研修・eラーニング代理店は、人材育成への関心と人事部への人脈があれば活動しやすいビジネスです。まず自分が詳しい研修ジャンルを決め、最初の1社への提案から始めてみてください。